エコノミストマネー:プロが教えるCFD活用術
現物投資のヘッジとして活用せよ!株式や株価指数、商品などの売買差額だけを取引するCFD(差金決済取引)が個人投資家の間で広がり始めている。豊富なメニューがあるCFDの実践的活用術をご紹介する。
大山弘子(おおやま・ひろこ=ファイナンシャル・プランナー)
CFDの基礎知識
CFD(差金決済取引)の特徴の1つにレバレッジ(テコ)効果がある。レバレッジを利かせることで、手持ち資金より大きな取引を行うことが可能になる。例えば手持ち資金が20万円の場合、10倍のレバレッジを掛ければ200万円分の売買ができる。ただし、レバレッジが高いほど期待リターンが大きくなる分、損失リスクも大きくなるので注意したい。この仕組みは基本的にFXと同じだ。
CFDでは買いはもちろん売りからも取引を始めることができる。そのため、価格が下落しているときから始めても利益を得ることが可能だ。さらに、先物取引やオプション取引(特定期日に特定の売買を行う権利の取引)と異なり決済期日が決まっていないため、好きなときに決済できる魅力もある。
また、株式CFDや株価指数CFDでは、配当権利落ち日をまたいで買いポジションを保有した場合、現物株保有の場合と同様に配当(分配金)を受け取ることができる。受け取れる金額は予想配当金額から源泉徴収10%を差し引いた額になる。一方、売りポジションを持っている場合には同様の金額を支払うことになる。ただし、日本株のCFDの買いポジションを保有していても、株主優待などの権利はない。
CFDとは
Contract For Difference(差金決済取引)の略で、有価証券などの現物の受け渡しをせず、反対売買によって買値と売値の差額分だけを決済する証拠金取引のこと。取扱会社に証拠金を委託すれば、原資産を保有することなく国内外の株式や株価指数、株価指数先物、金や商品先物などの値動きを反映した取引を行うことができ、売買価格の差が損益になる。為替を対象にした同様の取引がFX(外国為替証拠金取引)。
もともとは機関投資家向けの商品だったが、2000年に英国でFX業者、CMCマーケッツが個人投資家向けにCFDの取り扱いを開始したのを皮切りに、現在では世界70カ国以上で取引されている。日本では、ひまわり証券が05年11月、国内で初めて金融庁から認可を受けて個人投資家向けに取り扱いを開始。08年4月にはCMCマーケッツが日本法人を設立し、サービスを開始した。その後、オリックス証券やFXオンラインなども相次ぎ参入し、現在では十数社が扱っている。
(当記事は、ダイジェスト版の記事になります。全文記事はエコノミスト本紙でご覧いただけます)















